不正軽油とは

「不正軽油」とは、本来軽油に課税される軽油引取税を逃れる目的で、灯油やA重油などに薬品処理を施し、正規の軽油であるかのように偽って販売・使用される燃料のことです。見た目や性状が軽油に似ているため、給油する側が気づかないまま使用してしまうケースも少なくありません。

灯油やA重油には、軽油との混同・不正利用を防ぐため「クマリン」という識別剤があらかじめ添加されています。不正軽油は、この識別剤(クマリン)の有無により検査する事が出来ます。

不正軽油が引き起こす問題

  • 脱税:軽油引取税が課税されないため、脱税行為となります。
  • 車両・重機の故障リスク:規格外の燃料により、エンジントラブルや排気系統の不具合を招くおそれがあります。
  • 大気環境への影響:排出ガス中の粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)が増加し、周辺環境や健康への悪影響が懸念されます。

法的リスクについて

不正軽油の製造・販売・使用は法律で禁止されており、発覚した場合は重い罰則が科されます。また、製造に使われると知りながら原材料の提供や運搬に関わった場合、製造場所を提供した場合にも罰則の対象となることがあります。公共工事を請け負う建設業者にとっては、現場での燃料管理体制そのものが信用問題に直結するため、日頃からの自主チェックが重要です。

どうやって見分けるのか

不正軽油かどうかを外見だけで判断することは困難です。しかし、識別剤であるクマリンが完全には除去しきれていないケースも多く、紫外線(ブラックライト)を照射することで黄緑色の蛍光反応が現れることがあります。正規の軽油であれば、この蛍光反応は見られません。

「クマリン検査キット」は、この蛍光反応を現場で簡易的に確認できるツールです。建設現場や燃料の受け入れ時など、日常的な自主管理の一環としてご活用いただけます。

燃料の現場管理についてご不明な点はお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。