クマリンとは何か

「クマリン」とは、軽油と灯油・A重油を区別するために添加されている識別剤(着色料ではなく検知用の薬剤)です。ごく微量の添加で検知できる特性を持ち、肉眼では見分けがつかない油種の違いを、検査によって判別できるようにする役割を担っています。

なぜ灯油・重油にクマリンが添加されているのか

不正軽油による脱税行為を防ぐため、国は石油元売各社に対し、製造段階で灯油・A重油に軽油識別剤「クマリン」を1ppmの割合で添加するよう義務付けています(平成3年3月〜)。つまりクマリンは、軽油以外の油であることを示す目印として、あらかじめ油そのものに組み込まれている薬剤です。

クマリンの検出のしくみ(紫外線と蛍光反応)

クマリンには、特定波長の紫外線を照射すると黄緑色に蛍光発色するという性質があります。ごく微量でも反応するため識別剤として採用されており、国や検査機関が行う不正軽油の分析も、多くはこの蛍光反応を定性的・定量的に測定する方法によっています。「クマリン検査キット」は、この蛍光反応を現場で簡易的に確認できるようにしたツールです。

灯油混入比率とクマリンの発色傾向(色見本)

灯油の混入比率によって、紫外線照射時の発色の濃淡は変化します。目安となる色見本は下記よりご確認いただけます。

[色見本PDF・画像へのリンク]